◎ 事業承継の難しさ
(子供に継承する場合)



子供の考え方と行動  自由で裕福な時代を反映 



◆ 事業承継とは? ・・・ 企業オーナーが後継者に事業を引継ぐことを言います




事業承継は、社長が行う最後で最大の仕事です
事業承継
  • 経営権の承継
  •  「代表取締役」 の交代を意味します
  • 財産権の承継
  •  現在の経営者が所有する 「株式」 を承継すること
    後継者にこの 「経営権」 と 「財産権」 の両方を承継させる必要があります



    企業オーナーの事業承継問題 と その対応(→)



    ◆ 子供を後継者とする場合の留意点は?



    後継者候補として、先ず考えられるのは経営者の子供です。しかし、会社の将来を考えた場合、子供というだけで後継者と考えるのは問題があります。
    子供を後継者とするに当たっては、以下の点に留意する必要があります。


    ● 本人に事業を継ぐ意思があるか
     @ 跡を継ぎたくなるような魅力的な会社にしておくこと

     A 幼い頃から後継者としての気構えを持たせること が必要です
    ● 子供に後継者としての能力があるか
    子供を後継者にする場合には、後継者としての能力があるかないかを
    見極める必要があります。(※)
    また、長男に限定することなく、次男や娘、養子なども含めてふさわしい
    人材を選ぶことが大切です。

    (※) 《 後継者に求められる能力は? 》
    ☆ 「判断力」、「計画力」、「統制力」、「指導力」、「社交性」 など
    ですが、ブレーンとして補佐できる者がカバーしてもいいでしょう。

    後継者となる者に足りないところは、育成計画を立て実行します。



    ◆ 「 内閣府の調査 」 によると・・・



    ◆ 「父親は生き方の手本」 と答えた割合

    ● 18歳〜24歳の若者
    日 本全 体 の15%
    米 国 同  43%
    韓 国 同  29%

    ● 仕事の重み・尊さを子供にどう伝えるか?
  • 豊かな時代、”孤族”の台頭、子世代の惑い
  • 組織や規則に縛られたくないという人が増加
  • 働く意味を伝える家庭 (家族) の機能の衰え


  • ● 子に強いるべきか? 親の自信の喪失 ・惑い
  • 自主性の尊重と強制したい気持ちがないまぜ
  • 親が自分の気持ちを子供に体当たりできない



  • ◆ 議決権 (株式) の過半数を後継者に承継させる




    ■ 事業用資産は、後継者1人に相続させ 共有持分にはしない

    ⇒ ○ 相続人が複数いる場合、遺言による指定が可能です
    遺言書の種類 ・作成方法は?(→)

    単に遺言で 「○○に社長を譲る」 と書いても効力なし
    株式の持株数(持分割合)により、多数決の原理が働く
    事業承継の円滑化税制には?(→)

    事業用資産を細分化すると、事業が継続できなくなる恐れ
    会社の事業の種類が分割(適格会社分割)できれば・・・
    適格組織再編税制とは?(→)

    自社株や事業用資産を誰に相続させるという遺言を残す
    自社株評価が非常に高い場合、相続税が納付できるか?
    金庫株制度の利用は?(→)



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    事業承継は、「経営権の承継」と「財産権の承継」とに分けることができます。ここでは、主に「経営権の承継」について記載しました。法律上の「経営権の承継」は比較的簡単ですが、実質を伴うには長期計画を立て、現経営者が強いリーダーシップをとって進めていくことが肝要です。



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